甘味料特集

・エリスリトール(三菱化学株式会社の記事などを参考)
 
 いわゆる低カロリー甘味料の一つ、エリスリトールは、糖アルコールの一種で、砂糖に比べ甘味度は70%程度と低いものの、ソルビトール、マルチトール、マンニトール及びキシリトールといった他の糖アルコールと比べ、グラム当たり0ないし0.2カロリーと極めて低カロリーであり、また、耐下痢性(他の糖アルコールでは大量に食すと下痢を起こしやすいといった特性をもつ)にもすぐれる。
 主要原料はブドウ糖で、工業的には酵母を使った発酵生産法によって生産される。果実、花の蜜などの天然素材にも含まれる。
 
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キシリトール(ライオンScienceGardenなどの記事を参考)
 
 キシリトールはシラカバなどの樹木からとれるキシラン・へミセルロースを原料とした甘味料で、多くの野菜や果物に含まれている天然素材です。カロリーは砂糖の3/4ですが、甘味度は砂糖と同じくらいです。
 なぜ虫歯が起こりにくいかというと、キシリトールはお口の中の細菌による発酵を受けないため、ムシ歯の原因である「酸」を作りません。また、ミュータンス菌(ムシ歯原因菌)の活動を弱め、歯垢(プラーク)の増殖を抑える効果が確認されています。
 
 キシリトールを食べ続けると、歯垢の中の微生物、いわば虫歯菌の一種が、2週間ほどで、キシリトール耐性菌と呼ばれるものに変化する。このキシリトール耐性菌が、他の虫歯菌に比べて粘着度が低くさらさらしているため、歯垢ができても容易に取れやすくなるようである。
 虫歯菌がキシリトール耐性菌に変化するまでには、2週間ほどの時間が必要となる。つまり連続して2週間食べ続けることによって、はじめて虫歯予防の効果が生まれるとフィンランドの大学研究グループは述べている。
 
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アスパルテーム (集英社イミダス、同文書院・総合食品辞典など参考)
 
 胃液分泌ホルモン、ガストリンの合成中にアスパルテームが強い甘味を持つことがMazur.R.Hによって発見された。アミノ酸のL−アスパラギン酸とL−フェニルアラニンにメチル基がついた型の人工甘味料。カロリーは蔗糖(ショトウ・砂糖の別名)と同程度だが甘味度が約200倍あるため低カロリー甘味料である。
 癖が無くすっきりした甘さで清涼飲料などに使用。フェニルケトン症のため表示義務あり。
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ステビオサイト (集英社イミダスなど)
 
 パラグアイ原産のキク科植物ステビア・レバウディアナの地上部に含まれる。
 甘味度は蔗糖の300倍。低カロリー甘味料として清涼飲料水などに使用される。蔗糖に比べ独特の苦みや後味の悪さがあるために使用が難しかったが、酵素を使った糖転移反応で甘味質を改善したものがいくつか商品化されている。
 
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パラチノース (集英社イミダスなど)
 
 三井製糖の登録商品名。蔗糖と同じくブドウ糖果糖より構成されるが当然結合式が異なる。蔗糖に酵素を作用させて作る虫歯の原因菌はパラチノースを分解できないため歯を痛めない。
 カロリーは蔗糖ど同じであるが、小腸での分解速度が遅いため、食後血糖値上昇は緩やか。甘味度はその半分程度。
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カップリングシュガー (集英社イミダスなど)
 
 林原の商標名。蔗糖にブドウ糖、もしくは麦芽糖が結合した形。蔗糖とでんぷんの混合液に酵素を作用させて作り、甘味度はその半分程度。
 虫歯の原因菌はこれらの一部しか分解できず、歯をいためにくい。現在では菓子類を始め、広く利用される。
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グリチルリシン (集英社イミダスなど)
 
 マメ科植物の甘草の根茎に含まれる。甘味度は蔗糖の200倍あり、後に甘みの出る独特の甘味を持つ。ナトリウム塩の形で、しょうゆ及びみそにのみ甘味料として使用可能。抗炎症作用、抗アレルギー作用をはじめ、多くの薬理作用が報告され、多くの漢方薬に含まれるが過剰摂取に副作用あり。
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・オリゴ糖 (食のQ&A(オリゴ糖について)などの記事を参考)
 
 オリゴ糖のオリゴとは、ギリシャ語の「少ない」という意味で、一般にブドウ糖や果糖などの単糖類(これ以下に分けられない糖)が2〜10個程度結びついたものを総称してオリゴ糖と呼んでいますが、明確な定義はありません。
 二糖類であるショ糖(砂糖)、乳糖、麦芽糖も分子構造からは、オリゴ糖ということになります。 しかし近ごろはこれらの糖以外に、フラクトオリゴ糖などのように乳糖、ショ糖、でんぷんや食物繊維などに酵素を作用させたもの、あるいは大豆オリゴ糖やラフィノースのように、それぞれ大豆やビート(砂糖大根)から天然成分を抽出・分離したものなどさまざまなオリゴ糖が作られています。今では、オリゴ糖というと後者を指すことが多いようです。
 オリゴ糖は、それぞれに特徴がありますが、ほぼ共通的に次のような生理調節と食品の品質改善の両面の働きを持っています。
腸内有用菌の活性化(消化されずに大腸にまで達し、ビフィズス菌の栄養源になる)
虫歯の原因になりにくい
甘味の低減
低カロリー
 また、オリゴ糖によっては体の調子を整える働きは持たず、品質改善のみに優れているというものもあります。
 例えば、サイクロデキストリンといわれるものには、次のような働きがあります。
・臭いや香気などの揮発しやすい成分の安定化(コーヒー、香料)
・酸素、紫外線などで分解しやすい成分の安定化(ねりわさび)
・吸湿しやすい成分の吸湿性改善(粉末調味料)
・苦みや異臭の除去(口臭除去剤、野菜ジュース)
 オリゴ糖の特長を生かした商品としては、砂糖に代る甘味料あるいは整腸用として顆粒状やシロップ状でそのまま食べるものがあるほか、飲料、菓子、プリン、パン、ジャム、ハム、かまぼこなどいろいろな加工食品に利用が拡がっています。
 
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ソルビトール (食のQ&A (蜜入りりんご)の記事などを参考)
 
 ソルビトールとはブドウ糖の還元によってできる糖アルコールの一種で、ナナカマドの赤い実からブシニョー(フランス人)により約100年前に存在が確かめられたため、ナナカマド属(ソルブス)の名をとってソルビトールと名付けられました。甘味度は蔗糖の60%です。
 ドライプルーン(ヨーロッパスモモを乾燥したもの)は最もソルビトールの多い果物として知られています。工業的にも生産され、保湿剤、甘味料など食品添加物として使用されています。
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マルチトール糖アルコール使用食品(食のサイエンスno.33)の記事、
             同文書院・総合食品辞典などを参考)
 
 マルチット、とも言う。また、麦芽糖(マルトース)を還元して製造するので還元麦芽糖とも呼ばれる。
 マルチトールは糖アルコール類の一種で、甘味度は蔗糖の70〜80%、砂糖と良く似た甘味をもつ。 消化されてエネルギー源となるかどうかは論議が別れている、いずれにしても低エネルギーである。
 用途は、低エネルギー甘味料としてお菓子・飲料に、老化防止用として包装餅に、
品質改良材として米菓・漬け物などに用いる。
 
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サッカリン (同文書院・総合食品辞典などを参考)
  
 蔗糖の約500倍の甘味を有するが、そのまま尿中に排泄されるので栄養にはならない。原料は、トルオール、クロールスルフォン酸 、アンモニア、過マンガン酸カリ、水酸化ナトリウムなどを原料として製造する。
 化学名は安息香酸スルファミドで、無色の結晶で、水に難溶であるが、ナトリウム塩にした、いわゆる溶性サッカリンは大きな結晶となり水に溶けやすく、非常に甘く、濃厚なときはむしろ苦みを呈する。特に濃度が薄いときも甘味があるので、いつまでも口中に甘味が残り、いわゆる後味の悪さがする
 
 微生物の成育を阻害しないので蔗糖を用いると発酵が阻害されてしまう恐れのある漬け物類の甘味料として無くてはならないものである。
 サッカリンの使用基準はチューインガムについてのみ、溶性サッカリンも使用できる食品は限られている。
 
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チクロ(チクロヘキシルスルファミンナトリウム、サイクラミン酸ナトリウム)
       (同文書院・総合食品辞典などを参考)
  
 人工甘味料の一種で昭和三十二年より昭和四十五年まで、食品添加物として使用されたが、現在は使用禁止である。白色の結晶性粉末で水に溶けやすくアルコール、エーテル、ベンゼンに解けにくい。安定な化合物で煮沸しても分解しない
  毒性は、急性毒性、慢性毒性と低いが、生体分解物のシクロヘキシルアミンに
発癌性が認められた。また、催奇形性が疑われている。
 
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ズルチン(同文書院・総合食品辞典などを参考)
  
 人工甘味料の一種で蔗糖の約200倍の甘味を有するが、サッカリンと同様栄養にはならない。ズルチンの合成法にはいくつかあるがフェネチジン及び尿素いずれか一方を鉱酸塩とし、加圧器中で160℃で加熱するか、または水溶液を長時間加熱する方法が一般的である。
 無色の針状あるいはりん片状の結晶で、粗製のものには淡紅色を呈するものがある。水には溶けにくく100mlの水に0.1gぐらいしか溶けないが、温湯には2g位溶ける。熱には比較的安定である
 ただしズルチンは、我が国では、昭和四十三年七月に指定が取り消され、食品に使用してならないことになった
 
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トレハロース (林原新製品情報などの記事を参考)
 
 トレハロースの甘味度は砂糖の45%です。甘さが後に引かずショ糖以上に上品で温和な甘味質を持つ糖質です。他の甘味料ともよく調和し、素材の持味を引き出し、低甘味に仕上げることができます。また、酸・熱に対して非常に安定で、天然の2糖類の中では最も安定な糖質です。着色や分解がないため幅広い食品加工用途に利用できます。
 水に対する溶解度はショ糖に比べて低く、マルトースと同等です。あまり吸放湿しないため、鋸菓、糖衣錠などの素材として最適です。
 トレハロースは、ショ糖やマルトースなどと同様に小腸で消化・吸収され、栄養源(エネルギー源)となります。 また、虫歯の一因である不溶性グルカンの生成が認められず、また砂糖からの不溶性グルカンの付着を約60%抑制します。このため、歯に悪影響を与えにくい糖質といえます。
 ほかにも、トレハロースはでんぷんの老化防止作用、たん白質変性防止、味や食感の保持、色素の安定化、乾燥・冷凍耐性の向上など、多くの特徴があります。
                   
 キノコ類、エビ、カビ、酵母、紅藻、地衣、多くの昆虫に広く分布する。
特に昆虫では、血リンパ中にあって、主要血糖として存在するばかりでなく、不凍剤としての効果を持ち、季節によりその濃度を調節して耐寒性を獲得している
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